過払いが多く発生する自転車操業
消費者金融のカードローンで自転車操業を繰り返してきた方は、かなり多くの過払いが発生していると考えていいでしょう。自転車操業とは自転車がフラフラと走行する様をイメージして、ローンに依存した不安定な生活を送っている状態です。返済金を用意できずに利用残枠から借金をして返済に充てるとか、返済のために新しくローン契約をしたりする状態を指しています。こうした状態に陥ると、利息の支払いに追われるので元金がほとんど減りません。
延々と利息を支払い続けるため、すでに元金の数倍もの利息を支払っている方もいます。カードローンの利用で注意するべきことは、返済期間を延ばす借り方を選ぶと損をすることです。グレーゾーン時代に数百万円の借金を抱えていた方は、過払いも同じくらい発生している可能性もあります。数百万円の借金が過払い請求だけでゼロになる方は意外と多いのです。
さらに利息が戻ってきて、貯金ができたという方もいます。貸金業法改正後はグレーゾーン金利が廃止になり、その時期からカードローンを利用した方は過払いの対象とはなりません。ローンの借入額、返済期間に関係なく、1円も発生することはないのです。過払いが発生しているかどうかの目安は、以前に20.0%超の金利で借りていたかどうかです。
高金利で借りていた方ほど、より多くの利息を支払っています。20.0%をわずかでも超えるとグレーゾーンなので、その部分は確実に払いすぎています。